ある日、オレは桃山に呼び出されていた。 本格的にオレを怪しみ始めているのは察していたけど。まさか強行手段に出るつもりかと少しだけ彼女の事を警戒しながらオレは彼女の部屋に入った。 すごい質素だ。 いや、ほとんど家具を置いていないから、そういう風に感じるんだ。ミニマリストっていうヤツなのかな?なんて思いつつ、オレは辛うじて置かれていたカーペットの上に腰かける。 「それで?オレを自宅に呼んだ理由は聞かせてくれるんだよな?」 「お、教えるには教えるんだけど。ココロちゃんも他の人には話さないって約束してくれる?」 「(それだけ重要な事を聞くつもりなのか?)……分かった。でも、変な事に答えるつもりはないからな?」 「うん。ありがとう。こほん、まずココロちゃんは私にふたなりおちんぽが生えていることは知ってるよね?」 突然の下ネタとも言える問いかけにオレは頷く。そもそも最初に知ったのは戦闘中だったけど、二度目はヒーロー養成施設の講義室だ。 「実は、私は童貞なの…!」 「なるほど、ん?え、ごめんなに?」 「だ、だから!私は童貞だから、シャドーミストの怪人や戦闘員におちんぽが弱点だってバレたら、負けちゃうかも知れない。お願いします!私とセックスしてください!!」 …………つまり、桃山がオレを呼び出したのは自分のふたなりおちんぽを鍛えるために、オレのアラクネ様に一生捧げているおまんこを使うためってことか。 コイツはオレが手助けすると本気で思ってるのか?確かにオレはしゃべり方も所作もガサツだけど。今は女の子らしくアラクネ様に悦んでもらえるように、ドスケベ女になれるように努力しているんだが? 「絶対にイヤだ」 「お、お願い…!こんなこと頼める人、ココロちゃん以外にいないの!トリニティアのメンバーもふたなりだし、女の子の友達で一番可愛いのはココロちゃんだから、その、えーっと」 ほとんど私利私欲じゃないのそれ? そんなことを考えながらオレはカバンを持って、さっさと帰る準備を始める。こんなことのために、オレはアラクネ様へ行うご奉仕を中止したのかよ。 「こ、こうなったら…!」 「ぶ、武力行使か!?」 「あの戦闘員ちゃんを捕まえてパコパコして、自分でふたなりおちんぽを鍛えるしかない。で、出来るかな?相手は戦闘員だけど、ココロちゃんみたいに小柄だったし」 たぶん、オレの事だよね? 次の抗争は絶対にレッドティアには近づかず、他のブルーかイエローと勝負することにしよう。さすがにセックス目的のヒーローなんて幻滅だよ、桃山。 「……仮にオレがセックスするのを了承したら、なにするつもりなわけ?」 「そ、それは……っ♡」 チラリとオレを見つめる彼女の視線に恐怖を感じ、ソッと視線を逸らして「やっぱり答えなくていい」と言葉を返す。ここは、桃山のテリトリーだし、あんまり下手に興奮させるのはやめとこ。