ふと頭の中に声が聴こえた。 『ふたなりちゃんはエロゲー転移スキルを獲得しました』 その声の胡散臭さと何となく事実だと思える不思議な感覚に私は思わず、昨日プレイしていたエロゲーを起動し、普段なら二つの選択肢に加わった『転移する』という項目を選択した瞬間、私はゲームの中に転移していた。 「すごい本物だあ……」 しっかりと『帰還する』という選択肢も視界の端に有るため、二度と帰れないなんていう不安はない。むしろ憧れのエロゲーに転移できた事実に私は叫びそうになる。 ただ、騒然とした人混みとは思えない機械的な動きを繰り返す人々に、まさかと思いながら通りすがりのお姉さんのオッパイにタッチする。 が、お姉さんの反応は皆無だった。 「そっか。私以外はNPCだから無反応なんだ。じゃあ、ヒロインやサブキャラも動かない状態……つまり、エロ漫画によくあるNPC姦になるのかな?」 そんなことを考えながら私は『セーブ』していた場面を探すために人混みを避けて、目的地の公園を探して歩く。燦々と照りつける太陽も苦に感じないし、いつもより身体も軽く感じる。 色々と恩恵があるのかな? 少しずつ疑問やスキルの使用を確かめていると目的地の公園の出入り口を見つけ、慌てて逃げようとしている女の子の姿も確認して、ちゃんと『セーブ』していた状況なのかを確かめる。 …………いたっ! 舗装された道を小走りで駆け抜け、十数人を越える戦闘員、でっぷりとした肥満体型の男を押し退け、私は『神装聖姫エレメンティア』に登場する変身ヒロイン『エレメント・ヴィーナス』こと如月望ちゃんの目の前に立つ。 ムッチリとしたドスケベすぎる身体を純白のスーツに包んで構えるエレメント・ヴィーナスの凛々しく頼もしさを感じる顔を触り、頬を撫でながら、ゆっくりとキスをしてみる。 「ぬちゅっ♡ちゅっ♡ちゅぱっ♡」 柔らかくて、ぷりっとした唇、甘くていつまでも吸っていられる唾液、なにより頭が蕩けそうになるディープキスを、こんな美少女と交わせることに興奮してしまう。 ゲームのコントローラーを構えて、早送りモードを起動する。僅か十数秒で彼女はがに股のポージングを取り、虚空に向かっておまんこもアナルも丸出し、デカパイも露出させて構える。 「さあ、これが私の新必殺技…!」 そこでゲームの進行を停止させて、ゆっくりと彼女を抱き上げ、手頃なラブホテルの一室に連れ込む。さすがに初セックスがオッサンに囲まれながら、っていうのはイヤだからね。 「ふふ、楽しまなくちゃね♡」