オレの名前は幸村涼香。 百合系のエロゲーをこよなく愛する元男という、いわゆる性転換や女体化など転生モノではメジャーすぎる出来事をリアルで体験した転生者だ。 そんな何処にでもいる百合豚のオレは何の因果なのかは分からないが、爆乳ムチエロボディの美少女に生まれ変わり、現在はとあるエロゲーの舞台として登場する女学院に通っている。 「幸村さん、おはようございます」 「おはよう、紺野さん」 穏やかで如何にも清楚な見た目のクラスメート「紺野マナ」と挨拶を交わす。実は彼女はゲームの主人公だったりするけど、ここは現実なので、ゲームのシナリオを進めようなんていうアクションを起こすつもりは毛頭ない。 オレは良識のある百合豚なのだ、 「そういえば昨日のドラマは見ましたか?」 「うん!紺野さんがオススメしてくれたから、しっかりと見たよ。やっぱり、ああいうシチュエーションとか紺野さんも憧れたりするの?」 「私ですか?うーん、どちらかと言えば私はあの男優みたいに、かわいい女の子たちに『私の女になれ』とか言ってみたり、この前の壁ドンや顎クイをやってみたいですね」 「お、おお…!」 流石は百合ハーレムのヒロインだ。 オレの予想を簡単に越える言葉を言ってくれる、そのついでに百合豚にオカズも提供してくれる、まさに女神みたいなクラスメートだよ♡ 下手したら紺野さんに攻略されてメス堕ちしちゃうかも♡なんていう妄想を考えるけど。やっぱりゲームをクリアした一人のプレイヤーとしては、メインヒロインやサブヒロイン達と仲良くハーレムエンドを迎えてほしい。 そんなことを考えるオレに微笑みかけてくれる紺野さんの笑顔に、きっとオレの好感度メーターはギュンギュンと爆上げしていることだろう。 「幸村さんにもしてあげようか?」 「ひえっ♡」 純粋に顔の良すぎる紺野さんに迫られてしまったオレはドキリと心臓が高鳴ってしまう。こ、この世界に転生してから、だんだんとオレの心も女の子に傾いているけど。 やっぱり美少女にトキメキを感じるってことは、まだまだオレは男としてのプライドを残しているんだろうけど。このまま紺野さんの彼女になっても良いかも♡なんて考えちゃう。 「ふふ、かわいいね」 「ち、近いよ紺野さん」 「女の子同士なんだから大丈夫だよ?」 「で、でもぉ…♡」 みんながいる教室でキスするんじゃないかっていうぐらい顔を近づけてくる紺野さんにドキドキしながらオレは何とかキスすることは防げたものの。 なんだか勿体ない気持ちになる。 そう思って紺野さんの事を見るとスカートに僅かな膨らみを見つける。ティッシュやハンカチをスカートのポケットに入れてるのかな? 「幸村さん、気になるの?」 「えっ?ああ、ううん、なんでもないよ!」 「そう?見たかったら見せてあげるからね♡」 どこか怪しさを孕んだ紺野さんの瞳に思わず生唾を飲んでしまう。まあ、ゲームのシナリオでも紺野さんは闇を感じさせる雰囲気を出している瞬間もあったし、なにかあるのは間違いない。