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【短編】天才TS退魔師さまは無様に敗北したい。~破滅願望持ち転生TS少女はふたなり式神に下剋上されたいのである~

ボクは古郷明久(こきょうあきひさ)という名前の退魔師だ。古郷家の次期当主なんて呼ばれているけど。実際は兄弟の中で一番霊力が強いため消去法で選ばれただけ。 兄も弟も自分の部活動に生き生きと熱中している姿は羨ましくもある。が、ボクにもやってみたい───ううん、絶対に成し遂げたい野望はある。 それは、無様敗北だ。 自分より格下の妖怪や妖魔にボッコボコに負け、オシッコを漏らしながら必死に命乞いしたり、おまんこやアナル、オッパイを使って必死に媚びるという退魔師失格のシチュエーションを体験したい。 この悪癖は前世の頃に読んだエロ本の影響だ。何を隠そうボクには前世の男だった頃の記憶がある。もっとも両親や兄弟には隠している。 こういう退魔師の家系で前世の記憶があるというのは『高名な退魔師の生まれ変わり』なんていう、とんでもない設定を追加されることが多々あるからだ。 まあ、そういう設定でクソザコ妖魔に負けて、必死に命乞いする元最強の退魔師っていうシチュエーションもやろうと思えば出来るけど。 ボクは古郷明久として無様敗北したいのだ。 ◆ 「ホントにつまんないな。お前と組めば大量の強い妖魔と戦えるんじゃなかったのか?」 「ボクだってつまんないよ、こんなの」 今日もボクを倒せる相手に出会えず、真夜中の任務を終えてしまう。ボクの式神『クグツ』も木っ端な妖魔を倒す日々に退屈しており、グチグチとボクに文句を言うばかりだ。 ふと、クグツのおかげで妙案が思い浮かぶ。 ボクより強い妖魔に出会えないなら、元妖魔だった式神『クグツ』に無様敗北して立場逆転された挙げ句、主従逆転してもらえば良いんじゃないだろうか。 「なに見てるんだ?」 「祓い残しがいるよ、そこ」 「おっ、ほんとだ!!」 クグツは鬼の妖魔だ。 彼女の戦闘力は現代を生きる他のクソザコすぎる妖魔の追随を許さない最強クラスを誇っているし、少し契約の内容を弄れば簡単に封印を解除できるはずだけど。 クグツは古郷家の祖先が苦肉の策で封じ込めた妖魔だ。ボクの悪癖のために封印を解除して良い存在じゃない。でも、よく見るとクグツはボクの理想的な妖魔なんだ。 2メートル近い身長、少し筋肉質な身体、人間と遜色ない知性、ぼろ布を服代わりにしていることを除けば最高の相手と言える。 いや、もう彼女こそがボクの相手だ。 さらに妖魔は男性と女性の性質を兼ね備えた存在───つまるところ、人間の姿形に近しいほど性器も人間に酷似する。たまにぼろ布から飛び出るクグツのふたなりおちんぽは、通常時でも20センチは確実に越えるデカマラだ。 「……ヤるなら任務の時かな?」 「新しい任務か?」 「今日の任務は終わり。今のは独り言だよ」 「なんだ、もう終わりか」 つまらなそうにボクの持つ呪符の中に戻っていくクグツに、今まで溜め込んでいた想いをぶちまけるために、ボクは準備を始めることになる。 ふふ、いっぱい犯してねクグツ♡

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