彼女の名前はクロエ────。 見た目は誰もが見惚れる男装の麗人だ。 彼是、800年の年月を生きるダークエルフの剣士であり、かつては魔王軍の客将として人類と戦っていた魔族寄りの流浪の女性だ。 尤も彼女には男として生きた記憶、それも異世界で過ごしていた記憶を宿していた彼女はその経験と知識を利用し、ダークエルフの族長となり、魔王軍に加担することで繁栄を遂げた。 そんな彼女も800年も戦い続ける事はしておらず、現在は後進の育成に心身を注ぎ、クロエはダークエルフという正体を隠して人間の少女を育てているのだ。 「やあっ!!」 「踏み込みが甘いぞ、シロナ」 「ふぎゃあっ!?」 木剣を振るってクロエに攻撃を仕掛けるシロナと呼ばれた少女は容易く木剣を往なされ、頭に木剣を叩き込まれて地面に倒れ、転がる。 クロエからすれば優れた才能は無く、虚実もまともに使えないシロナを育てる意味は皆無だが、彼女がシロナに期待しているのは別の事だ。 「うぅっ、絶対に一本取ってやる!」 そう言って木剣を振りかぶるシロナ。 彼女の木剣を今度は同じサイズの木剣で受け止め、シロナに蹴りを加えて吹き飛ばしたクロエの視界に彼女のスカートの中が僅かに見える。 もっこりとパンパンに膨らんだパンツ───そう、シロナはふたなりおちんぽの生えた人間族の少女なのだ。この世界は、魔族の他に、ダークエルフと森のエルフ、人間族がいる。 その中でも人間族の性別は三つある。 男と女、そして、ふたなりだ。 クロエが魔王軍に加担して、人類を襲っている理由は、まさにふたなりが原因だ。彼女がまだ男だった頃、何となくふたなりおちんぽに対して、一種の好奇心を抱いてしまった。 ある意味、一種のチン負け願望だ。 「とりゃっ!たあっ!!」 クロエは自分に負けじと食らい付いてくるシロナに、まるで恋する乙女のような淡い期待を抱き、いつか自分に打ち勝って今までの仕返しの種付けセックスを望んでいるのだ。