※ネタバレ注意※
こちらでは、制作時に思っていたことを追加で綴っていこうかなと思います。
他にも、現存分の作画ミスのあったページや一部ネームなども公開致します(マニアックなので、需要はないかなぁ(;^^))
・プロレスの漫画の悩み
構想時、一番気にしたことがどうやってプロレスの試合シーンを描こうか…ということです。
プロレスでは他の格闘技と異なり、「勝敗に関するお約束」があってそのバックボーンをリアルに描いてしまうと、漫画としては冷めてしまう可能性が高いと個人的に思いました。
そしてもう1点、「くっ!あのラリアットをかわして、次は…!!」「この技を受けて立ち上がれるかしら!?とりゃぁあ!!」「●●さんの足技は強力だ…受けちゃいけないッ…」的な構成を入れると、ちょっとアクション格闘漫画的になってしまってしまい、自分の描きたいプロレス漫画とは少し違うのかな…?と感じたりもして(その手法はスーパーVPSなどでは使いますが、今作では方向性が異なるかもと…)、どうやっていこうか悩みました。
今回出した結論は、
前者はかなりぼかして、格闘漫画的な構成の「闘わないと勝敗は分からない」的な見せ方をしました。
ここが現実のプロレスとは異なり漫画的です。
後者は今作のあとがきにもあるように「プロレス中継」を見ているかのような構成を試してみました。
幸音も姫華も試合中は、しゃべらず(掛け声などはある)、思わず、試合が淡々と進み、実況と解説が状況をしゃべる形になっています。
(例外的に、幸音の意識が朦朧としている時のみ「思う」描写がありましたが…。)
これでしたら「お約束要素」をパス出来るうえ、読者の皆様も普段プロレスの試合を見ている時と概ね同じような感覚で読んでいただけるのでは…と…(;^^)
・灯とのからみ
ネームの段階で削るか本当に悩みました。
こちらも今作のあとがきでチラッと書きましたが、物語の構成的に、幸音と姫華の二人の関係性に絞ってえがいた方がまとまりが良いのではと考えたからです。
灯のシーンは全てカット、そのかわりライバルとの友情物語の構成にして深堀り…みたいな感じです。
練習生時代の事、不調な幸音を心配する姫華、そのやさしさに葛藤する幸音…などなど色々展開できそうでしたから(;^^)
ただ構成し直す時間的な余裕がもうなかったことや、最初に思っていた「やさしいお姉ちゃん」の個性を幸音に出させてあげたくて少しまとまりに欠けても、やっぱり灯とのからみは必要不可欠と判断し今回のような形になりました。
発売後のご感想から概ねご好評だったようで安堵致しましたが、本当に心配でした(汗)
・SHCの追加裏話
幸音は蹴り主体のプロレスラーなので、フィニッシャーはGTSやカミゴエ、カーブ・ストンプのような足を使ったものにしたかったのです。
最初に思いついたのはリバースサーフボードの形(ダブルアームスープレックスの向き)をとって頭を踏みつける技にしようと思いました。文章だと分かりにくいのですが(笑)(※ウィキッド・ステップシスターとはまた違います。)
空気人間相手に自分でやってみたのですが、多分これだと上手く踏めないなぁと思って数日間、新技を考えていました(;^^)
そんな中動画で、高山選手のサイドからお見舞いするダイナマイトニーリフトを見てふと思いつきました。
護身術などで腕を流して肘をとるときに上半身が下がるので、そこから何かできないかなと思い本編の形にになりました。
(懸垂台を使って腕を取っている状態を想像し、ジャンプしたらたぶん行けそうということになりGOサインが出ました(笑))
・販売時の値段
これは自身の知名度の低さからしたら、ある程度値段を落とさないと読んでいただけないのではと思い、あの値段に致しました。
この後も、一般・18禁問わずDL販売を続けていく予定ですので、その時に154ページの漫画がお値打ちだったら一緒に買うか…みたいな感じになって頂ければ良いのかなと…(;^^)
ただ、本当に今回までとしたいと思います。
・作画ミス集
幸音の顔の向きが違います。
顔面キックを左側面に喰らって右を向くところ、このコマでは顔が逆向きに…。
アップ後即修正しましたので、見られていない方も多いかと(笑)
両コマともバックドロップハンマーの際、手のクラッチを解いていません。
これだと「ホールド」の形になることが多いと思いますので、誤解を招くため描き直しました(汗)
(技解説の記事に書いた「バックドロップハンマーホールド」はこの形になりますね(;^^))
右のコマのスパーリング相手の髪型と色が本編違いますが、これはパッと見、姫華に似ていたため混乱を招く恐れがあると判断したため、修正しました。
他にもちらほらこういったことがあったのですが、もうミスカットを毎回残す余裕が後半なくなってきたため、この程度になります(汗)
台詞も時折変わっていたりしていまして、最初は
こうだったりしたこともありました。
初期では、電光ストライカーになる前の幸音のフィニッシャーはキャプチュードの設定だったのですが、物語中盤でやっぱり佐山式タイガースープレックスにしようと考え変更しました。
(初代タイガーマスクのビデオ見てたらやっぱりこっちの方がしっくりくる!と思いまして(笑))
やはり154ページもあると、おかしな所が後々見つかったり、心変わりしたりでその修正作業(絵も台詞も)に費やす時間がけっこうあり大変でした(+_+)
・初期ネーム公開(序盤・中盤・終盤)
普段はネーム(※ネームもデジタル)を上書きしていく方法をとるので、初期ネームが残らないのですが、今回はネームを長編故に4分割する方式をとったためそうする訳にもいかず全部残っているんです(笑)
台詞が微妙に違ったり、コマの構成が違ったりしていますね(;^^)
右下はページ番号ですが、メモレベルです(笑)(本番時にページ構成を変えたりすることもあるので)
↑左下のページの上のコマは本番時に適当な技を入れようと思っていたため、何やっているのか分かりません(笑)(こういうことやるから本番時苦労する(汗))
台詞やコマ(観客描写があるけどカット)が本編と大分異なります。
↑最初に使ったゾーイの技はアックスボンバーだったんですよね。
ただ思いっきり振り抜く描写だったので、分かりやすくぶん殴りラリアットに変更しました(;^^)
ゾーイの名前もまだ確定になっておらずXXになっていますね(笑)
↑雪崩式裏投げの見せ方が大分異なります。
やはり大雑把なネーム段階だと、実際に本描きする際にちょっと違うなぁ…ということも結構起こるので(;^^)(最初にじっくりやるか、後でその都度考えるか…どちらが良いのかは…(汗))