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かろりゐ from fanbox
かろりゐ

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従者の務め

あらすじ

 ある日、主人公が肥満体の女性を見つける。その時一緒に歩いていたコッコロの腰を両手で掴んで、「コッコロ、ほそい」と漏らす。『主さまは、あのような体型の女性が好みなのですか?』と問う彼女に主人公は頷いて答えた。『主さまの望む姿で居るのも、従者の務め。好ましい体型になるべく、努力いたします。』

 こうして、コッコロの自己肥育生活が始まった。





1.市場にて

 それは、ある日のこと。主(あるじ)さまと、わたくしコッコロが、市場で買い物をしていたとき。

「あーー………。」

『主さま、どうかされましたか?』

 視線の先、遠くに、食材を物色していた主婦…でしょうか。丸々と太っていて、歩くのもつらそうにしていました。主さまはその方に釘付けになっておりました。少しして、主さまがわたくしに向き直って、両手で腰回りを掴んだのです。

「むっ…」

『…!?// あ、主さま、このような場所で、それは…』

「コッコロ、ほそい」

 主さまの手は、わたくしの腰をほとんど囲む大きさで。人差し指、中指がお尻のあたりにかかって、親指は、太ももの付け根の内側まで届くほどでした。

『突然、いかがされましたか…?』

「ほそい」

 繰り返し、細い、と仰るその意図に、もしや、と思い"その方"に聞こえない小ささで尋ねました。

『主さま、主さまは、あのような体型の方が好みなのですか…?』

 ふん、と力強く頷いて、また、

「…コッコロ、ほそい」

 と仰るのでした。

『わたくしも、あちらの方の様な体型になれば、お喜び頂けますか?』

「うん!」

 主さまの返答をもって、私は新たな目標に向かって努めていくこととなりました。

『かしこまりました。主さまの望む体型となるまで、努力いたします』



2.とある村

「太る食材…ですか?」

『はい、主さまの望みでもありますので』

 様々な食材に精通し、かつ、その調達までも軽々とこなす、わたくしたち美食殿の大切な仲間、ペコリーヌ様。彼女であれば、そのような食材をきっとご存知だと、私は考えました。

「ちょっとコロ助!一度太っちゃったら、元の体型になんて、なかなか戻れないのよ!? 分かって言ってるワケ!?」

 言葉は荒くても、いつもわたくしやみなさまを心配してくださるキャル様。今回も、このようにわたくしのことを気にかけてくださいました。

『心配はご無用です。主さまがもし再び痩せる事を望むなら、困難だとしても、実現させるつもりです』

「あんたがそこまで言うなら、いいけどさ…もしそうなっても、ダイエットは手伝わないわよ!」

 ぷい、とそっぽを向くキャル様。その会話の間、太る食材について思い出した様子のペコリーヌ様。

「そういえば以前、人がみんなぷくぷくしている村に行ったことがあって…そこの食べ物だったら、コッコロちゃんも村の人みたいに、すぐにぷくぷくになれちゃうと思うんです!それに、その近くの魔物もまんまるとしてて、とっても美味しそうなんですよ!」

『そのような村があるのですね、早速、出発の支度を…』

「大丈夫です!わたしがその村に行って、色々運んできちゃいますから!コッコロちゃんは、そばに居てあげてください!ね、キャルちゃん?」

「あたしも行くの!?…そんなヤバい村のものなんか食べたくない!」

「まぁそう言わずぅ、普通の魔物の食材も調達しますから!」

「しょうがないわね…!」

「待っててくださいね、コッコロちゃん♪」

 ペコリーヌ様がキャル様を連れて、その村へと向かって行きました。

 お部屋で主さまが休まれている間、ひとりになったわたくしは、鏡の前に立って、自分の身体を見てみました。

 身長は140cm、体重、わずか35㎏。主さまとは20cm以上も離れています。どこを見ても細い、わたくしの身体。ペコリーヌ様のように豊満でもなく、キャル様のように美しいスリムさもなく、ただただ痩せています。年齢の差があるといっても、あと数年であのような身体つきになるものかは、自分の身体ながらに疑わしく、膨らみかけの胸と、ほんの少しだけ重たくなったお尻に望みはかけられません。主さまが、あのような体型が好みなのだとしたら、その望みとは正反対にあるのが、今のわたくしの身体なのだと思うと、焦ってしまいます。


 気持ちを落ち着かせるためにも、ギルドハウスのお手入れなどをして、お二人の帰りを待ちました。

 

 それから、しばらくして…。


「ただいま帰りましたよ~!」

「うう…お腹ぺこぺこよ…」

 楽しそうなペコリーヌ様と、なにやら元気のない様子のキャル様。

「もう!あんなに美味しいのにどうして一口も食べなかったんですか?」

「だって、あんた自分の身体見てみなさいよ!」

 そう言われたペコリーヌ様がご自身の身体を見るのと同時に、わたくしもペコリーヌ様の身体を見ました。その身体は、普段よりも…ほんのすこし、ふくよかになられた様子でした。

「村の近くで倒した牛の魔物の、そのミルクを飲んだ時にあたしは見たの!ペコリーヌの身体が、ぷく、って膨らんで、太ったのよ!」

「それを見てから、キャルちゃん、なにも食べない!って怒っちゃって~…村の人達がお礼にお食事を用意してくれたのに、全然食べなかったんです」

 いつものお洋服の中で、丸く、ぽよっと出たお腹を触りながら、すこし申し訳なさそうに呟くペコリーヌ様。その胸はいつもよりも膨らんで、服からこぼれてしまいそうでした。

「当り前じゃない!コロ助、あんなの食べたら一瞬でデブよ!あたしは絶ッ対に食べないからね! 今晩はレストランにでも行くわ!」

『あ…』

 お腹が空いて、気が立っていたのか、わたくしがお礼を言う間もなく、一人で街の方へ向かって行ってしまいました。

「行っちゃいましたね~……、コッコロちゃん、見てください!荷車にたくさん積んできましたよ!魔物をやっつけたら、村の人がお礼の食べ物もいっぱいくれたんです!」

 ペコリーヌ様が持ってきてくださった食材の中には、先ほども話に出ていたミルクや、村で育った作物、家畜のお肉、それに近辺の魔物の食材など、様々なものが入っていました。

「とっても美味しいからわたしも食べたいんですけど、これは、コッコロちゃんだけのものです!いっぱい食べてください♪」

『ありがとうございます、ペコリーヌ様』

 ペコリーヌ様が調達してくれた食材と、普段の食材を別にして、お料理の時間。 

ミルク、という話が印象強く、ある程度日を跨いでも食べられることから、シチューを作ることにしました。例の村の食材で作ったものと、そうでない物を二つの鍋に分けて、煮込んでいきます。

 わたくし専用のお鍋には、その村の野菜や、お肉などがたくさん入っています。


 料理が完成したので、主さまをお呼びして、今晩は3人の夕餉となりました。お皿に盛りつけていると、いっぱい食べないと大きくなれませんよ、とペコリーヌ様が、村の主食であるパンを用意してくださいました。

「いただきます♪」

『いただきます』

 スプーンですくい、息を吹きかけて冷まし、ひとくち。

『ふー、ふー……はむっ…ん…。……美味でございます』

「おいしいですよね!どんどん食べてください♪」

『はむっ、むしゃ……』

 ぷくっ

『…?』

 頬に違和感を感じて、手で顔を触ってみると、ぷに、と、いつもとは少し異なった感触がありました。

「あっ!コッコロちゃん、効果出てきてますよ!」

 ペコリーヌ様が言うとおり、わたくしの顔はわずかに膨らんでいて、村の特産品の効き目がしっかりと出ていることが分かりました。それを確かめる間にも、わたくしの身体は少しずつぷくぷくと変わっていきました。

『あ…』

 お腹のあたりを触ると、すこし骨の浮いたような身体にはお肉がついて、丸みを帯びていました。ですが…

「でも、わたしほど急激には太らないみたいですね~?」

 普段よりもふくよかなペコリーヌ様が不思議そうにしています。

『確かに、聞いていたお話よりは、いささか効果が薄いように感じます。調理を通したからでしょうか』

 ペコリーヌ様は、ミルクを調理せずに、そのまま摂取したと仰っていました。おそらくは、加熱か、他の食材との組み合わせによって…効果が薄まってしまうのかもしれないと、わたくしは考えました。

「そうかもしれないですね……けど、急にまんまるさんになっちゃうと、きっと大変だと思いますよ」

『そうかも知れませんね、ありがとうございます、ペコリーヌ様』

 せっかく料理にしたので、しばらくは、シチューを食べて過ごすことにしました。


『あむっ、もぐもぐ……』

 シチューとパンを交互に食べていきます。主さまのためというのもありますが、村の食材はことごとく質が良く、いつまでも食べていたいような味がしています。

 むく、むく、と一口ごとにわたくしの身体が太っていきました。細かった脚がむちむちとして、内ももどうしがぴったりとくっついて、大きくなり始めたお尻のせいで、椅子が少し窮屈に感じてしまいます。

『はむっ、ん、…』

 丸みを帯びたお腹はそれ以上に膨らみ、ふとももの上に少し乗ってしまうほどに前に出て、たぷたぷとしています。それと、平坦だった胸が太ったことにより大きくなりはじめ、みるみるうちに女性らしい膨らみを形作っていきます。

「コッコロちゃん、いい感じです♪」

 食べ終わったころには、今のペコリーヌ様よりも、わたくしの方がふくよかになっていました。体重はおおよそ、60㎏といったところでしょうか。身長が低い分、重さはペコリーヌ様と同じほどでも、見た目は大きく異なっています。

『主さま、いかがでしょうか…わたくし、少しは望みに近づけましたでしょうか…?』

「むっ」

 と、市場でやったように、主さまの両手がわたくしの腰回りを掴みました。ぴた、という感触は既に、むにゅ、としたものに変わっており、ぐるりと囲えてしまえた細い腰は、もう半分も覆えない太さになっていることがはっきりとわかりました。

「うん」と、親指を立てて、ご機嫌な様子の主さま。しかし、わたくしが市場で見かけた女性は、もっと幅があり、今のわたくしには遠く及ばない体格だったことを忘れてはいません。もっと、太らなければなりません。


 食事の後片付けをしていると、キャル様がお戻りになりました。

「ちょ、ちょっと!コロ助!あんた、どうしちゃったのよ!」

 ふくよかになったわたくしを見て、大慌てのキャル様。

『おかえりなさいませ、キャル様。おかげで、主さまの望みに一歩近づくことが出来ました。ありがとうございます』

「お、お礼はいいけど…ほんと、戻れなくなるわよ…」

『分かっております。キャル様、明日の朝食は今晩作ったシチューの予定ですが、こちらのお鍋は普通の食材を使っておりますので、お気をつけてくださいまし』

「間違ったら、"そう"なるってことね、分かったわ」

 そう言い残して、キャル様は就寝されました。

 


3.それから

 そして、例の村から食材を調達して頂いてから、数日が経ちました。シチューを食べ終え、それ以降は、様々な料理を作っています。


「おいっす~☆」

 あれから、ペコリーヌ様は何度もあの村に向かってくださり、そのたびに食材を調達してくれます。初めて向かった時に太ってしまった身体は元通りに痩せて、今日もいつもの調子で活動しています。

 キャル様も、たまに手伝って頂いているようで、たびたびお二人一緒に帰ってくることもあります。キャル様は徹底してわたくし用の食事を食べないように気を付けており、体型も普段のままです。

 お二方の助力もあり、わたくしの身体は、初日よりも体重が増して、92㎏となっておりました。もとの体重から3倍近く体重が増えたことを考慮し、クエストなどはペコリーヌ様にお任せしています。

『おはようございます、ふぅ、ペコリーヌ様』

 急激な体重の増加によって、すこし息がし辛くなってしまいました。その結果、話す時にも呼吸を挟むことが多くなっています。

「コロ助、ほんとデブったわね…まだ続けるつもり?」

『はい、主さまが、満足するまでと決めておりますので…』

「ちゃんと結果出てますよ!コッコロちゃん、わたしよりもお尻が大きくなったんです♪」

 むにゅう、とペコリーヌ様の手がわたくしのお尻に触れると、どれだけ大きくなったかがはっきりと分かりました。

 初日から太っていったわたくしの身体は、胴体と下半身が特に変わっていました。その変化は著しく、胴回りはもちろん、腰回り、お尻の横幅が大きく増えています。かつてはキャル様よりも細かった身体は、わたくしたち3人の中で一番太くなってしまいました。

 下半身だけでなく、お腹はでっぷりと前に出て、両腕も贅肉をまとい、ぷるぷるしています。短期間での肥満化のせいもあり、胸にも脂肪が詰まっていき、今ではペコリーヌ様にわずか届かないようなサイズにまで成長しました。掃除や、お料理をするたびにぶるぶると揺れてしまい、すこし恥ずかしいです。

「せっかくあんたの顔可愛かったのに…」

『今のお顔の方が、主さまは好まれますので』

 キャル様の言うとおり、わたくしの顔は以前とは変わっています。ほほと、あごに贅肉がついてきて、日にちを追うごとに、顔が丸くなっています。目は細まり、口はすこし重たくなりました。主さまはわたくしのこのお顔を大変気に入っており、わたくしもそれを嬉しく思っています。

「コッコロ、かお~」

 主さまがわたくしのもとに駆け寄り、両手で顔に振れます。

「たぷ、たぷ」

 下から大きくなった頬のお肉を持ち上げて、しばらく遊ばれます。

『ふぁ、あるじひゃま、いがかれふか…?』

 喋りづらくても、感想を伺い、更に望みに近づく努力は怠りません。

「うん!」

 嬉しそうな主さまを見て、わたくしも嬉しくなりました。お役に立てているとはっきり分かったためです。

「コッコロ、もっと」

『かしこまりました、主さま…♪』


4.寝ている主さま

 更に、数日が経ちました。


 朝食の支度を終えても、主さまが起きてこなかったその日、わたくしが主さまを起こしにいきました。寝室で、気持ちよさそうに寝ている主さま。はやく起こさなければ、暖かい朝食が冷めてしまいます。わたくしが直接おそばに寄って、起こさなくては…

『んっ、ふぅっ、ん……』

 更に重たく、太った身体を動かしてベッドの上に乗ると、ギシィィ!と大きな音を立て、軋んでしまいました。その音を聞いてもなお、仰向けで、未だ夢の中にいる主さま。わたくしは主さまに跨り、声をかけます。

『んし、ょ……ふぅぅ、主さま、主さま…』

 主さまの胴よりも太いももで跨ると、主さまのお腹をほとんどわたくしのお腹が隠してしまっています。大きくなったお尻は主さまの下半身を圧迫、固定しています。

 わたくしの体重を感じて頂くために、身体を前後に揺らして、呼び続けます。そのたびに、ベッドが、ギッ!ギッ!と鳴ってしまいます。更に、ペコリーヌ様よりも遥かに大きくなったわたくしの胸も合わせて、どぷどぷと揺れています。

『よいしょ、よいしょ、起きて、くださいまし…』

 以前にも、主さまを起こそうとすることはありましたが、その時よりは数段も低く、太い声となっています。声を届けるために、起きて頂くために、呼びかけ続けます。

 ミ゛シッ!と音がして、ベッドが傾いてしまい、その拍子に、わたくしは前方に倒れ込んでしまいました。


 どっぷん!と身体全体のお肉が揺れるのを感じ、気づけば、わたくしの巨体が主さまにのしかかっており、倒れ込んだわたくしの顔のすぐ横には、主さまの顔がありました。突然のことに驚いたわたくしは、そのまま、呼吸を整え始めました。

『ん、ふはぁ、んふぅ…はぁ、はぁ…』

 太ったことによって、湿り気を増した呼気が主さまの耳に触れると、「ん…」と気が付いた様子でした。

「コッコロ、おはよ」

『ふぅ、主さま、お目覚めになりましたか…?』

「うん…」

『それでは、朝餉の準備が整っておりますので、食卓へ向かいましょう…ただちに除けますので、お待ちくださいまし』

 主さまの上に乗ったままでは、主さまが動けませんので、ずいぶん太くなった腕で、少しずつ身体を支えて、身体を起こします。一度手を付くたびに、お腹のお肉や、顔のお肉がたぷたぷと動いて、主さまはそれに釘づけでした。

『そんなに見られますと、その、恥ずかしいのですが…///』

「コッコロ、ふとい!」

 満面の笑みの主さまを見て、わたくしも同じ表情で返しました。


 食卓では、ペコリーヌ様とキャル様が待っていました。

「コッコロちゃん、順調ですね~!今は、何㎏ですか?」

『ええと、昨晩では168㎏になっていました』

「ひゃっ…!めちゃくちゃデブじゃないのぉ!もうデブ助って呼んじゃうわよ?」

「それじゃあコッコロちゃんが可愛そうですよ~!いつのまにか、胸もコッコロちゃんの方が大きくなってます、やばいですね☆」

『ぅ……///』

 ペコリーヌ様が言うとおり、わたくしの胸は本当に大きくなりました。太ると言えば、ただただ脂肪のみが増えて行くものと思っていましたが、村の特産品の影響なのか、わたくしの胸は肥大する以上に発達し始め、今では女性らしい膨らみと共に、とても大きくなっています。

「はやく食べましょ!せっかく起こしてきたんだから、冷めないうちに!」

『はい、お待たせしてすみません、キャル様』

「コッコロちゃんの椅子も準備できてますよ♪」

『ありがとうございます、ペコリーヌ様』

『ん…っ、ふぐっ……んん…』

 ミシィ…

 わたくしのお尻は、皆様が使う椅子では乗り切らないほど大きくなってしまいましたので、普段使っていた椅子を二つ並べて座っています。わたくしの重さを分散させても、椅子が軋んでしまいますが……。重たくなった脚は動かしづらく、椅子に乗るだけでも苦労してしまいます。

『ふぅっ…ふはぁ…おまたせ、いたしました…』

 ぐぅぅぅぅぅ………

『す、すみません、わたくし、粗相を…///』

 肥満したことによってか、大量の食事を繰り返したせいか、わたくしのお腹は大きな音を鳴らすことで、食べ物を求めるようになっていて、このように、食事が近付いてくるたびに、粗相をしてしまいます。

「コッコロちゃんの身体も、はやく食べようって言ってるんですよ♪いただきます♪」

『…いただきます…///』

『はむっ♪…もぐもぐ…むしゃ、ぱくぱく…』

「あんた、本当に美味しそうに食べるわね…そんなに美味しいなら、あたしも一口……って、ダメよ!」

「ぷくぷくなキャルちゃんも可愛いかもしれないですよ~?」

「いいのよ!太るのはコロ助だけで!」

『むしゃむしゃ、んぐっ、もぐ、もぐ…♪』

 このような身体になってから、より一層食事が美味しく感じます。わたくしはいつのまにか、主さまの望みを叶えようとするだけでなく、わたくし自身が食事そのものをとても楽しむようになりました。普段からも、その日の献立のことをたまに考えてしまいます。

『んむんむ…はぐっ…』

 太り始めた日から、あの村の食材のみを食べ続けているので、わたくしの身体はどんどん太っています。食事を終えると、おおよそ、10㎏以上は体重が増加していることも珍しくありません。この朝食も例外ではなく、わたくしの身体をぷくぷく、むくむくと太らせています。

 ぷくっ、むくむくむく…… ミシ、ミシ…

 食べ物でお腹が膨れるのと同時に、お腹の贅肉が増えていくのを感じます。食器を掴む手が、さっきよりも太くなって、食べるために開いた口周りが、すこし窮屈です。大きくなっていく胸で、手元が見えづらい時も多くなっていました。

「コロ助、太るスピードが上がってない…?さっきと顔が違うわよ…!?」

『そ、そうでしょうか、確かに、顔のお肉で、すこし手元が見えづらい気がいたします…//』

 初日のシチューは多くの工程を踏んだ料理だったために、太っていくスピードは緩やかでした。どうやら、もとの食材に近ければ近いほど、その効果は高いものらしいのです。それに気付いてからは、少しずつ手間のかかる料理から、食材をそのまま活かすメニューを多くしています。

大量にカロリーを消費するペコリーヌ様でさえ、瞬間的に太るようなミルクは、恐ろしくて未だ口にしていませんが…。

『ぷはっ……本日も、美味でございました……♪』

「ごちそうさまでした!」

 

 だぽん、だぽん、と揺れるお腹をすこし恥ずかしく思いながらも、食器を運んで、洗いものを始めます。そうしていると、主さまがわたくしの傍に寄って、また腰回りを掴んで、確かめてくださるのです。

 ぶにっ

『あぅっ…///』

 ここまで丸々と太ってしまうと、前のわたくしの腰をほとんど囲っていた主さまの手でも、お腹の一部を辛うじて覆う程度。それほどまでにわたくしの身体は肥え太り、その胴体はかつて見た女性の様な太さになりつつあります。

「コッコロ、ふとい!」

 ゆさっ、ぶるっ、だぶん、だぶん…

『主さま、そのように揺らされますと…////』

 無邪気にわたくしの大きなお腹を揺らす主さま。お気に召したようで、ここ毎日、わたくしの身体で愉しまれています。日に日に重くなっていくお腹を動かすだけで、胸が、顔までもがともに揺れてしまい、伴って声が漏れてしまいます。

『んふっ、ふっ……///』

「…♪」

 ゆっさゆっさ、ぼよん、ぼよん…

『……げふぅっ……あっ…!///// 申し訳、ございません…/////』

 お腹を揺すられ、溜まった空気が口から出てしまいました。食事を囲んでいるときは出そうになっていても、抑えておりましたのに……気の緩みと、お腹へのマッサージによるものでしょうか…

「…!」

 粗相を耳にした主さまは、どうしてか嬉しそうで、わたくしが咎められることはありませんでした。わたくしのお腹を触っては、嬉しそうにしている主さま。それを見ていると、わたくしが太ってきた努力を全て認めてくださるようでした。わたくしもそれが嬉しく、もっと太っていこうと、そのたびに思います。



5.椅子

 そのような生活が続き、また数日が過ぎました。


『ん、ふぅ~……ふぅ~……』

 どすっ、どすっ

 わたくしは、歩くのがやっとでした。以前のように、活発に家事をすることが出来ず、料理すらも任せてしまっています。巨大なお腹で足元が見えず、大きく前に出ているために、わたくしの手が厨房に届かなくなってしまいました。そのため、お食事を共にするテーブルの、わたくし専用に作って頂いた椅子に座り、一日のほとんどを過ごしています。

 今こうして歩いていますのは、床で寝てしまった主さまを起こすため。そのままでは、風邪を引いてしまいます。それを予防するのは、従者の務めです。例え、体重が325㎏となり、歩行が困難であっても…。

『あ、主さまぁ…か、斯様な場所で寝られ、てはぁ…風邪を引いてしまいます…ぅ…はぁっ…』

 主さまを呼びかける私の声も、様変わりいたしました。もともと、ペコリーヌ様たちのように、高い声ではありませんでしたが、喉に付いた脂肪が声帯を圧迫し、より太く、重たい声になっています。加えて、ただの呼吸ですらも、丸々太った動物が発するような、苦しいものになってしまいました。

『お、起きてぇ、くださいましぃ…んはぁ、んっ、主さまぁ…』

 どすん、どすん、と一歩ずつ近づいて、お声掛けをします。足元まで近づいてしまうと、わたくしの胸とお腹で、主さまを見失いそうになります。

 ぼーんっ!

 わたくしのお腹に、横になっている主さまが当たりました。手で揺すって起こすつもりが、お腹をぶつけてしまったこと、後でお詫びしなくてはなりません…。

『ああっ、申し訳、ございません…/// わたくし、太り過ぎて足元が、よく見えず…』

「ううん……」

 目を醒ましそうな主さまの傍に座ります。以前のように、わたくしの体重をかけてしまうと、骨が折れかねませんので…。

『ふぅっ、ん…はぁっ、はぁっ』

 ただ座るだけなのに、どぷっ、どぷっ、とお腹や胸が揺れてしまいます。時間をかけて座り、ハムのように膨れた腕で、主さまを揺すります。

『主さま、主さま…』

「う…コッコロ…おはょぅ…」

『むふぅ…お目覚めになりましたかぁ…?』

「うん…」

 そう言うと、主さまはわたくしの腕を掴んで、ひっぱりました。

『わあっ…』

 わたくしは体勢を崩し、あろうことか主さまの上に倒れ込んでしまいました。ぶにゅうぅぅ…と、身体のあちこちが重たく下がり、主さまの身体を包んでいきます。

「コッコロ、おおきいー」

 重たいはずなのに、笑って、嬉しそうな主さま。

『わたくし、主さまの為、こ、ここまで太りました。わたくしの身体…気に入って、頂けましたか…?///』

「うん!」

『では、しばらく…このまま、お乗りしていても、構いませんか…?//』

「いいよ!」

『はい、主さま…♪///』

 時折、主さまが身体を動かすと、手や脚がわたくしの身体に食い込んで、いかにわたくしが太ったか、主さまの理想とする姿に近づけたかが分かりました。

『主さま、主さま…♪』 

 ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ………

『あ…///』

「コッコロ、おなか、すいてる」

『…申し訳ありません…///』

 どぶん、どぶんっ、と大きな胸やお尻を揺らしながら、なんとか立ち上がります。主さまが私の手を取って、専用の椅子まで連れて行ってくださいます。これでは立場が逆転してしまっていますが、主さまは進んでわたくしを助けてくださいます。

 どすん、どすん、どすん…一歩一歩重たく踏みしめるごとに、身体中のお肉が重たく感じます。あともう少々太ってしまえば、歩くことは困難になってしまいそうです。

『ありがとう、ござい、ますぅ…んふぅーっ…』

 やっとの思いで椅子に腰かけると、主さまが作り置きの料理を運んでくださいます。野菜やお肉を茹でただけの簡素なものですが、村の特産品の効果を受けるには、よい調理法です。

「あー…」

 ひとつ手に取って、わたくしの口に当てがってくださるので、わたくしは口を開けて、それを食べます。すると、食材そのものの味が優しく伝わってきて、色々と調理するよりもずっと美味しく感じられます。その美味しさの分、わたくしの身体も太っていきます。

 ブクン、ぶよっ…

『んふぅっ…///』

 すこしずつぷくぷく膨らむ、とはもはや言えない程度に、瞬間的に、身体がブク、と膨らみます。わたくしの身体の内側から何かが爆ぜたかのように、全身がびくっと跳ねて、その都度肥大化して、どんどん身体は重たくなっていきます。

 今回の椅子は特別製で、今のわたくしの身体でも大きいほどのシートと、ほんのすこしも音を立てない堅牢な脚から成っています。この椅子のおかげで、わたくしは主さまの望むまま、太っていけるのです。

「ん、」

 もうひとつ、茹で野菜を口に運んでくださいました。

『はむっ…んふっ、もぐ、もぐ……』

ぶくぅ…

『んむぅ…』

 ほっぺたが丸く膨らんで来て、口が更に狭くなっていきます。たふたふとそのお肉は揺れて、下半分の視界に常に写り込んでいます。

『あるひひゃま……///』

「これ…」

 主さまが持つスプーンには、何も加工をしていない、ミルクが掬われていました。恐る恐る、それを口に含み、味わいます。

『…!!』

 ブクブクッ!ぼご、ぼよ…っ!

『あ、あぁぁぁ…!』

 その味は、何もかもを忘れてしまうほどに美味で、一瞬、気を失ったかのような感覚がありました。その味の分、わたくしの身体が大きく肥り始めています。ぼこ、ぼこ、と聞こえるような勢いでお尻や脚が膨らんで、どんどん、大きくなって…椅子から降りることが出来ないような大きさにまで、下半身が急速に肥大化してしまいました。

『んっ、くぅぅ、ふぅ』

 上半身を動かしても、お尻や太ももは椅子に縫い付けられたように動かず、そうしている間にも、わたくしのお腹はずむずむと前に横に広がっていきます。

『ああ、あぁ…』

 身動きの取れないわたくしは、自分の手を見つめました。ヒトの手の形をしていたそれは、手の甲やひらにまで贅肉を蓄え、指は倍ほどに太くなっていきます。瞬く間に風船のように膨らんでしまった手は、丸太のように太くなってしまった腕の先に、ちょんと付いています。まるで、赤子のようにシルエットのはっきりしない手は、フォークの様な細かい道具を握る事すらできそうにありません。

『あるじ、さま……』

 椅子の上で急激に太っていくわたくしを、主さまは嬉しそうに見つめておられました。お尻が大きくなって、わたくしの座高が高まっていきます。視界に映る胸は、お腹との区別がつかないぐらいに大きくなって、しかし、先端で主張する突起が、それが胸であることを伝えていました。


『ぶふーっ…はぁっ、はあっ…ぶひゅう……げぷぅっ!…あ、すみません、粗相を……』

 身体の肥満化が収まると、わたくしは呼吸するだけで苦しくなってしまう、とても大きな肥満体になっていました。あの日見かけた女性の2人分はありそうな体重となり、もはや動くこともままなりません。今の体重は、目測ではありまずが、700㎏前後といったところでしょうか…

「…♪」

『ある、じ、さまぁぁ…?///』

 主さまは、椅子の上で肉の塊と化したわたくしに抱き着いて、離れようとしません。今のわたくしの姿を、いたく気に入られたご様子でした。

『主さまぁ…わたくしはぁ、幸せでございますぅ…♪////』

 そのまま主さまはお眠りになり、わたくしもいつのまにか、寝てしまっていました…。



その後、わたくしたちが目を醒ました頃に、ペコリーヌ様とキャル様が帰ってこられました。

「コッコロちゃん!すごい身体ですね、美味しそうです♪」

「あんたねぇ、仲間でも見境ないの?…あいつ、すごく幸せそうじゃない…よかったわね、コロ助」

『はい…お二人のぉ、おかげでございますぅ…♪』

 こうして、わたくしは主さまの望む姿となりました。身動きが取れず、冒険にご一緒できず、守ることも叶いません。従者としてはあるまじき状態ではございますが、わたくしの存在と、肉体が、主さまの強い支えになっていると、ペコリーヌ様が教えてくださいました。なのでこれからも、従者として、主さまの支えになっていこうと、わたくしは考えました。


 おしまい


Comments

デブが好きであるご主人の為に太るコッコロの特に太っていく身体やゲップをしてしまって恥じらう様子が可愛かったです!

manispurple

ありがとうございます‼︎ 可愛さが伝えられて良かったです( ´ ▽ ` )

挑戦してみました〜(^-^) ありがとうございます!さてさて、どうなることやら…( ◠‿◠ )

ありがとうございます! 献身的なのはやっぱり良いですね(^ω^)

読ませていただきました! 大好きな主人のために太り続けるコッコロめちゃ可愛かったです!

ビーーーー

初めての版権お疲れ様です‼️ コッコロの肥っていく様子が本当に良かったです。 その肉塊姿に、二人も魅了されてほしい…。

BaseBallWear

投稿お疲れ様です! 段々と太っていき行動が贅肉で阻害されていきつつも、求められた身体になれた喜びを感じる彼女は良いですね……!

むらさきサニキ


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