「星野、目をつぶって。」とは2016年~2018年まで週刊少年マガジンで連載をしていた永椎晃平の漫画でございます。
教室の片隅で世界を呪ってる陰気な少年・小早川が、人気者のギャル・星野の素顔を知ったことでドタバタの学校生活に巻き込まれていく―…といった
青春学園ラブコメディ的な漫画になっております。
今回は2巻の思い出し思い出し裏話をしていきたいと思います。
上の画像は2巻のカバーイラストの原寸全体図です。
1巻はメイク前・後でカバーとカバー下の仕掛けにしてたんですが、2巻はどうしようかなーとデザイナーさんらと相談した結果、お互いの目に写り込んだ小早川と星野にしようということになりました。気に入ってます。
星野のネイルのデザインは、当時Twitterで読者の方が「星つぶ」モチーフでネイル塗ってみました、と画像を上げていたのが嬉しくてデザインを真似しました。無…無許可です…。
サブタイトルはお笑いコンビ・エレキコミックのコントのタイトルからです。
DVDとか出てるので興味ある方は観てほしいんですが、楽屋に遊びに来た学生時代の友人が中々帰らない…というだけのコントです。いい奴なんだけど…中々帰らない…それだけのコントですがめっちゃ面白いんですよ。
小早川が帰らない…というより帰れないからこのサブタイにしたんだと思います。
ラブコメっつったら密室閉じ込められシチュだろ…と思い描いたエピソードです。この辺相当苦しんで描いてた記憶があります…。アイディア出しもそうですが、2話連続掲載とか、そもそも週刊連載のハイペースの負荷がエグかったんです。
連載開始時は割と上の方に居たんですが(ラブコメは入りやすいのか、最初はだいたい高めっぽいです)このあたりからアンケも下がり始め、担当からの圧もかかり始めました。戦いです…ストレスとの…。
サブタイトルはandymoriの「ネオンライト」からです。
ネオンライト、いい曲なんですよ…今でもよく聞きます。
「取り残されるのは嫌だから、流行りの風邪にうつりにいく」って歌詞があるんですが、星つぶで描きたかった部分がきれいに言語化されててですね
自分の中では「星野、目をつぶって。」のテーマ曲のひとつになってます。
シャッターが降りるとポーズをとってしまう天丼とか、後半の莉穂と星野の絵が気に入ってます。おまけにも描いてますがプリクラマシーン一人で取材するのが困難でした
サブタイトルはエレキコミックのコントライブの公演名です。冒頭のモノローグに掛けてるん…だと思います。
前述したアンケ事情から本筋を進めなくてはならないな、と思ったので重い話です。とりあえず必要なことを描いておかねば、と半ば諦め気味に描いています。
後の展開で、冒頭出てくる小学校時代の友人が加納だと明かされますが
この段階だとまだそうなると決めてませんでした。
超初期設定だとこの小早川の小学校時代の友人は星野(すぐ却下)…または後に出てくる新キャラにするつもりでした。
全くの偶然ですが、この回のケツに加納が出てくるの、めちゃ計算されてる感じでいいですね。
描けるかどうかはともかく、弓削先生が学校を去ることは最初から決めていたので、よく見ると徐々に美術準備室が片付けられていってるのがわかるかと思います。
サブタイトルはサンボマスターの「世界を変えさせておくれよ」からです。
サンボマスター好き…すっき
星野のアクションシーン描いてて楽しかったです。あと、小早川の「死ね!!」が良かった。
小早川の叫びの後、この後出てくるキャラが色々映ってますが、これも今後使えるかどうかは分かっておらず、念の為…と思って描いてます。
小宮に至ってはデザインすら決まってないし、この段階では頭の中にも居なかった
真ん中の女の子は完全に余白です
見開きは、俺のあやふやな指示をアシスタントさんが完璧な背景にしてくれて、最高のものになりました…感謝しか無い…。
満を持して「星野、目をつぶって」というセリフが出せて、良い絵が描けてほっとしました。
サブタイトルも、絶対にここに入れてくれ!って初めて指示しました。
おかげでこの回のアンケは急上昇して、速報では1位でした(最終結果は2位だか3位だかだったと思いますが)
とにかくホッとしたのを覚えてます…。応援してくださった方ありがとうございました……
サブタイトルはスキマスイッチの「虹のレシピ」から。
梅雨明けで虹が出るから…ですかね…
1巻発売くらいのタイミング?なのでセンターカラーです。上の絵ですね。
梅雨時だったのでびしょ濡れの星野です。可愛くてけっこうお気に入り。
原稿の締め切り明けに妻の誕生日祝いをして、その晩1巻のおまけなどなどの絵を仕上げて、翌日打ち合わせに行って―…などした頃なので記憶に濃く残ってるのですが
12話の添島登場回は二転三転してました。
11話の結果が出る前だったので、テコ入れ…というか人気獲得のためにどうするか…と暗い雰囲気で打ち合わせしてたんですよね
11話の終わりに鍔生を出したものの、アイドル~?と担当から難色を示され
他にアイディアのあった添島や高橋の話をプレゼンしました。
添島や高橋…なにげに一話目から出てるのですが、実はこいつらのキャラ設定もギリギリまで定まっていませんでした。
なぜならこの二人のエピソード、この打ち合わせの時まで、まるっきり逆だったのです。
つまり、高橋が部の同調圧力に不満を持ったキャラで、添島が同性の幼馴染に恋をしているキャラだったんです。
人気獲得のためどうするか~って話をしている時、いやこれ高橋が幼馴染の男が好きな方が面白いなって思って提案して現在の形になりました。
まぁこれも担当から難色示されたんですけどね。
結局、高橋の話はちょっと様子見…と保留になり
女子の新キャラだし、バレーの話なので絵も動くだろうと、添島の話になりました。同調圧力は女子部活のほうが強いだろうしね。。。
サブタイトルはRIPSLYMEの「Super Shooter」からです。
アニメ版GANTZの主題歌だったやつですね。歌詞や曲のバトル感疾走感が好きです
扉絵気に入ってます。というより女子バレーのユニフォームって嫌いやついるのか
冒頭のバレーシーンが描いててめっちゃ楽しかったな~~
先輩たちの嫌な同調圧力の掛け方、全くの偏見なんですがよく描けてると思います。
星野のスパイクを脚にもろに受ける小早川と、人の骨を砕いたかもしれない自分のパワーに恐れおののいてる星野の下りも好きです
このあたりのワチャワチャはなんの無理もなくスラスラ描けてて楽しかった
サブタイトルはKANA-BOONの「ないものねだり」からです。
ないものねだりをしてる話だからですね
この回もイキイキバレーしてる星野と添島描いてて楽しかったですね
レシーブしてる星野の絵、今でもお気に入りです。
本誌掲載時はたしか違ったと思うんですが…
編集長から「この話は添島の笑顔で終わらないとダメでしょ」って言われて
綾香と添島の笑顔のシーンを単行本で描き足した…ような記憶があります。
この話のオチみたいに、上手く行かなかったけど、心は少しだけ前に進んだ…っていうイズム
自分では大好きなんですけど…どうですかね
星つぶは、この後もずっとそんな感じの話が続きますが…今思えばよく続けられたな…。
ただ、万事解決!みんなハッピー!って、実際の高校生活でありえるか?
少なくとも俺は経験したこと無い…イメージできない…つまり描けない…。
俺自身は納得して描いてはいたんですが、読者に負担をかける話ばっか作ってたな、、、と少しだけ反省してます
サブタイトルは ねごと の「たしかなうた」からです。
6話との2話連続掲載のときの1話でした。本編と連続は無理!って言って
過去編を描きました。星野が中学生、弓削先生が無職のときの話ですね。
上のはその当時のセンターカラーです。
2話連続掲載・どちらもセンターカラーというかなり無茶な作業量でしたね
票の獲得のためにかなり無理をしていますね。やらなかったら死んでたかもしれませんが、こういうのはよくないと思います。
内容ですが、無職のやさぐれてる弓削先生がめっちゃ好きです。描いててすごく楽しい。髪短めでセーラー服の星野もかわいい。
あと迷子の柴犬もめっちゃ可愛く描けた。
小学校時代の星野のいじめの経験とか、弓削先生のやさぐれの原因とか
詳しく描いてないけど一応ぼんやり頭の中にはあったっぽいですね
この二人の百合っぽい日常ものも描いてみたら楽しいかもしれない。
と、いった感じで2巻の思い出し思い出し裏話でした。
いかがだったでしょうか?アンケとかふわふわキャラ設定とかけっこう突っ込んだ話をした気がしますが…
質問・ご感想ありましたらコメントなどにお願いします~
マガポケで読んだときのおまけ?イラスト…?だっけか…?たぶん連載始まってすぐ頃だと思うんですけど…
次回は「星野、目をつぶって。」3巻の思い出し思い出し裏話を予定してます。
ご期待ください~
永椎晃平
2022-01-24 08:15:01 +0000 UTC山岸和利
2022-01-24 06:15:42 +0000 UTC