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なろうに投稿したい文01

タイトル通り、いつかなろうに投稿してやろうと企んでいる文でも晒したいと思います。 サブタイトル:プロローグ 前書き: ※ 同性(男性)による性的凌辱、リンチに関する直接的な描写が含まれます。ご注意ください。 本文:  連れてこられたのは人気のない静かな夜の森。  森の中は虫や梟と思われる鳴き声が響いて、時折風が吹いて枝葉がさわさわと揺れるだけ。 「……これで、よかったんだよな?」  俺に語り掛けてきた『アイツ』は本当のことを言っていたらしい。  しかし、此処には俺の問いかけに応えるものは何もない。  嘔吐した気持ち悪さが口に残る。  先ほどまで惨状の中心にいた。未だ身体が震えている。下半身に不快感が残る。喉がイガイガする。鼻にはニオイがこびりついていて、痛み以外の感覚は全て残っている。  その光景がフラッシュバックして悶えては、凭れていた木に拳を打ち付けて、痛みによって現実を確かめる。  ざらついた木の幹に月のような星の光が当たって、付着した血が赤黒く煌めく。  皮膚の捲れた左手の指の第二関節から血が垂れてくるのを見て、己を落ち着かせた。 「……何処だよ此処は」  膝をついて項垂れる。  あんなこと言われて、この選択をしないでいられる奴がどれだけいるだろう。  深呼吸して頭を振る。  死にたくないならどうにかするしかない。いや、既に死んでしまっている。  周りをよく見てみろ。見れば見るほど地球じゃないのがよくわかる。  先ず目の前の木。遠目にはただの木にしか見えない。しかし、木肌を間近で見るとざらついた表面には無数の小さな穴が開いていて、付着した血をその穴から吸収しているように見える。  足元を見る。土だと思っていた地面は粒子一つ一つが蠢いている。虫のように肌や靴を伝って上ってきたりはしないが、動きはその虫そのもののように見える。  気味が悪くなって空を見る。月のような星が柔らかく照らしている。月でないと言える理由は3つあって、表面の模様が違う事と、緑色をしている事、衛星がある事。 「……ホラー映画より気味悪いぞ、こんなの。地獄かよ」  幻覚であれば良かったのに。そう思っても仕方がない。  梟の声を発した何かが頭上を飛んで行った。  早くこの場所を離れたい。マシな場所を探さないと。人間……、人間を探そう。  首筋にちくりと痛みが走ったが、構わず走り出した。  ***  事の始まりは留置所から出た俺を、母ちゃんが笑って迎えてくれたあの日。  高校を卒業して就職した工場を、暴力沙汰でクビになった。  俺は自暴自棄になったというか、社会の脱落者になった気がして、就活もせず飲んだくれては暴れて、警察の世話になることも多かった。  ただ、俺が未成年だったから大ごとにはならなかっただけで、母ちゃんには凄く迷惑をかけたし、心配させた。  留置所から出るとき、いつものように母ちゃんは怒って俺の耳を引っ張って叱ってくれるもんだと思ってた。  けれど、母ちゃんは笑って、 「帰ろう」  そう、優しく言っただけだった。  それを見て、なんだか凄くぞわぞわした。嫌な予感というのか、胸騒ぎがするというのか。 「……なあ、俺のせいで誰かに何か言われたのかよ?」 「うーん、それはいつものことだもん。気にしてないよ。そうじゃなくて、……」  母ちゃんに促されて、近くの公園のベンチに座った。  落ち着かない。  対して母ちゃんは、植栽されている銀杏の木の葉の隙間から漏れる木漏れ日を気持ちよさそうに浴びて、息をついた。 「ふふ、ごめんね。……言わないといけないのに、ずっと言えなくて、……」 「……そんなに言いにくいことなのかよ」 「まあね、……はあ、じゃあ、言うね」  母ちゃんは覇気のない声で一呼吸置いて、俺に告げた。  その告白をきいて、俺は頭が真っ白になった。  いつから知ってたんだ? ずっとっていつなんだよ?  俺が飲んだくれて、暴れてたから、言えなかったってことなのかよ? 「かあちゃんね、……末期の膵臓癌なんだって。ときどきお腹がちょっと痛くなったりしたんだけどね、まさか癌なんだって思わないじゃない。だから病院行ってなかったんだけど、ダイエットしてないのに痩せてきたから検査したのね。そしたら……ね、いっぱい転移しててあと1年しか生きられないんだって」  足元が崩れていくような感覚。  自分のクソさに反吐が出る。  過去の自分を殴りに行きたい。  工場の同僚にちょっと口のワリい奴が居たからなんだよ? それくらい我慢しろ。  今だってそうだ。早く就活して、母ちゃんに負担をかけないようにしていたら。  なんてどうしようもない俺。 「ふふふ、明日から入院しても大丈夫? ……多分、もう治ったりはしないと思うんだけどさ」  ――ああ、俺のことなんか心配して、ずっと入院すらできなかったのか。  ぱたり、握りこぶしに水滴が落ちた。 「……入院してこいババア。これからは自分の心配してろよ。俺は心配されなくても生きていける男になるからよ」  母ちゃんは笑った。  その日から俺は就活に奔走した。日雇いバイトに、居酒屋、工事現場、コンビニのバイトをしつつ、ハロワに通い、求人誌をみて学歴不問と書いてあれば片っ端から履歴書を送った。  空いた時間に入院している母ちゃんの着替えなんかの日用品、暇つぶしになりそうな雑誌なんかを買って様子を見に行った。  みるみる痩せていく母ちゃんを見て、どうにかしてやりたい気持ちが溢れた。と、同時に襲う己の無力感と焦燥感。  俺は役立たずだ。  無駄に長引いたうえに上手くいかなかった面接に、イライラしながらバイトに行く夕暮れの道すがら。  近道しようと暗い裏通りに入った。所謂裏方家業の人達の事務所や風俗店、金融業者やらが多く、お世辞にも治安がいいとこじゃねえからあまり通らない道なんだが、タイムカード押すまでに間に合いそうにないんで通ることにした。  もう少しで抜ける、そう思ったときに背後から声をかけられた。そして、そのままブラックアウト。  目を覚ますと側頭部に走る激痛と、冷たくて硬いモルタルの地面。縛られて動かせない手足。  ――どうなってんだ?  碌に回らない頭でそう思っていると、視界にいつぞやにぶちのめした野郎が入ってきた。 「どーも兎洞紳二(うどうなおひと)くーん♡ 僕のこと覚えてまちゅー?」  ――ああ、バイト無断欠勤になっちまうな、クソ。 「……」 「あれれ、左耳鼓膜やっちまったんじゃねーのこれえー! はははは、兎洞くんカワイソー」  ひとりでケラケラ笑って楽しそうだ。頭おかしいのかねコイツ。  少し頭を上げて周囲がどうなっているのかを確認する。湿気で黒く変色したコンクリ打ちっぱなしの壁、出入り口はシャッターになってて、換気扇、高い位置に明り取りの窓、隅に積まれた土嚢のようなもの、よくわからない年季の入った工作機械、裸でぶら下がっている蛍光灯に蛾がぶつかっている。  そして、三脚を立ててカメラを設置しながらマスかいてる変態に、勃起しながら楽しそうに俺の持ってた鞄を物色してる変態。 「デュフフフ、やーべえ、兎洞くん確かヤンキーじゃなかったっけえ? 何々? 世間の厳しさに気づいて真面目に就活してんのー? 履歴書―! あっそういえば確か君髪の毛の色アッシュグリーンっていう感じの色に染めてたよねえ? 黒に戻したんだあ。あれもよく似合ってたけどこっちの方が合っててかっくいーよ! なあ? よしりん」  俺の鞄を物色していた変態ことタケ(本名知らねえ)は、カメラを触りながらマスかいてる変態ことよしりん(こっちも本名知らねえ)に向かってそう言った。  よしりんは俺と目が合うと少し呻いて射精した。 「わわわわ、タケさんティッシュある―?」 「うははははっ、もうイったのかよ~! はえーってよしりん。そこの兎洞くんのスーツで拭いちゃえば?」 「やー、だって、兎洞くんの視線熱くて鋭くてさあ、一気にキちゃったんだもん。後で沢山ボコれるって考えたら堪りませんよー。ねえねえ、ちなみに、僕が兎洞くん持ち帰ってもいいかなあ? 兎洞くんのちんぽ大きそうだからハメハメしてみたい」 「ははは、相変わらずの性癖だなあお前はよー。いっぱいナカ出ししてもらえよー」 「やった! タケさんありがとう!」  変態どもの会話に背筋がぞっとする。  これから俺はリンチされたうえレイプされるのかよ。  タケのやつはどうにでもなるが、特によしりんは元力士で太っていて身体が大きいくせに機敏に動けるやつで、タイマンでも勝てるとは思えない。  シャッターの周辺を観察してみるが、どこにもスイッチらしきものがない。  そもそもどうやって手足の拘束を解けばいい? 結束バンドで何重にも縛ってある。 「ねえねえ、兎洞くん。僕と喧嘩した日のこと覚えてるー? 僕ねえ、あの翌日就職面接だったんだあ。兎洞くんがくれたこの顔の傷のおかげで、ぜーんぶダメだったんだ〜! 君は元々底辺なんだからずっと這い蹲ってりゃ良かったのに、この傷で、この傷のおかげで! 君が僕の脚を引っ張ったせいで、転落! 人生転落! 頑張って、良い大学入ったのに、全て無駄! だ・か・ら、君にも同じように怪我してもらうね。僕と同じ気持ちを味わえばいいよ。ね?」  タケが俺の耳元で大声で喚いた。  ああ、復讐か。だよなあ、俺クソだもん。すまねえな、俺はクソだった。  けど、母ちゃんに誓ったから、これからは、まっとうに――。 『残念。今から君は死にます』  ――?  タケやよしりんとは違う声が聞こえた。誰だ?  ここにはこいつら以外には居ないはず。 『私はそこに居ませんよ。兎洞紳二さん。君はこの後タケくんとよしりんくんに殺されます』  タケが何か喋っているが聞こえない。動きもゆっくりになった気がする。  頭に直接響くようなこの声は何なのだろうか?  幻聴? 幻覚? 『幻聴でも幻覚でもありませんよ。まあ、私は神に近い存在とでもいいましょうか、なので、時間の流れを20分の1にコントロールしています』  神に近い存在?  時間をコントロール? 『そうです。全知全能とまではいきませんが、神に近づくと色々出来るんですよ! 今は、テレパシーとか念話っていうんですか、を使って、死にゆく君に選択肢を与えるためにこうして直接話しかけているわけです』  何だかよくわからない。テレパシー? すげーな、漫画みてえだ。  んで、俺はこいつらに殺されるのか。真っ当に生きようって思ったばっかなのに。  暴れまくってた自覚はあるからいずれやり返される気はしてたけど、このタイミングかよ。  母ちゃんより先に逝くなんて冗談にもほどがあんぞ。なんでだよ。頼むよ、神に近いんだろ? どうにかならねえのかよ? 『……君が死ぬことを私が改変することはできません。お母さまには憐憫の情を覚えます。君は自業自得にも程がありますが、ね。君をそのまま死なせても良かったんですが、このままではお母さまがあまりにも浮かばれない。だから、私が選択肢を用意したのはお母さまの為でもあります』  母ちゃんの為? 俺が、その選択肢を選べば、母ちゃんはどうなる?どんな内容なんだよ。 『選択肢は二択です。その一、そのまま死んで、お母さまも膵臓癌でそのままお亡くなりになられるか。その二、君が死ぬと同時に、この世界に君が生まれなかった世界線の情報を移殖し君の存在を抹消します。その世界線ではお母さまは膵臓癌にはならず、君がかけた苦労・負担ストレスもないので、天寿を全うするでしょう』  ??  俺の存在を抹消? 母ちゃんから俺の記憶を消すってことか?  そうすれば癌にもかからずに元気でいられるのか? 『そうです。ただ、そうするには少し問題がありまして、君の魂と肉体、記憶自体は存在してしまっているので、別の世界に移殖してしまいます。その世界でなら、君は生きることを許されています。死ぬまでの苦々しい記憶や感覚は残っていますので、心の傷はかなり残ってしまうと思いますが』  ……。  ……。  ……。  ――母ちゃんが幸せになれるなら、その選択肢を選びたい。俺のしがらみから解放されて、母ちゃんの心も軽くなるかな。  ただ、覚悟を決めたいから、死ぬまでにこいつらに何をされるか教えてほしい。  神に近い存在なら、俺がどんな目に合うか知ってるんだろ? 『わかりました。どうせ縛られていて抵抗しようもないでしょうから、特別に教えてあげます。惨たらしいので私もあまり口にしたくないのですが、それが君の為になるならば――』  ***  この世界は不思議だ。  単純に殴るだけの腕っぷしには自信があったんだが、持久力にはそれほど自信があったわけじゃない。のに、走っていて全くと言っていいほど疲れを感じない。  感覚的には二時間以上は走っている気がする。時計なんて持ってないからわからないけど。 『アイツ』が俺をこの世界に飛ばしたとき、情けなのか、身体の傷や痛みは無くなっていた。  ボロボロになってたはずの服も元通りだし、毟られたはずの短い髪もきちんと生えている。で何故か、黒く染めたはずの髪がアッシュグリーンに戻っている。気がする。見つけた水たまりで軽く見ただけなので、定かじゃないが。  この森はどのくらいの広さがあるのか。走りながら疲れはしないが上がる息を整えながら思う。  ――そろそろ夜明けが近いな。  俺は、この世界で真っ当に生きられるかな。 とまあ、始めはこんな感じで。 だいぶオトナ向けであることは否めない。 主人公がラノベやRPGゲームに慣れてるタイプじゃないので色々苦労する予定です。 過去を反省し真っ当に生きたいのに、周りが其れを許してくれない、ドロ沼系にしようかと。 1話大体5000字くらいが読みやすいかな? なろうにアップ出来たら良いな。


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