アルオメちゃんの映画プレミア公開当日。
何者かから襲撃が計画されているとの通報が入った。
武装ケモメイド警備員派遣サービス・FOXALIVE
その武装ケモメイドコントラクターは眼下に摩天楼を見下ろすスカイスクレイパーの屋上で警備計画と武装の確認をしていた。
銀の長尾が眠らない街の猥雑なネオンを反射し輝いている。
無線機からやかましい声がする。
「先輩!!アルオメちゃんの新曲『SINNER MEAT』聴きましたか!?」
武装ケモメイド警備員派遣サービス・FOXALIVEの後輩警備員だ
「ああ、聴いた。しかしなんだな。最近の楽曲は内面の繊細さには敏感なのに、心に浮かぶ情景を描写することには無頓着で全部同じに聴こえる…。承認欲求やら自己肯定感やらミームまがいの文言の羅列でキッチュに彩られても…。昔はそんなんじゃ……って今そんな話してる場合か。集中しろ。」
ため息交じりに先輩警備員がたしなめる。
「うわ…おじさんくさ…」
「お前がふったんだろ!!」
「ま、でも今日の仕事は楽ショーっすよね先輩。会場の警備は運営の受け持ちだし。依頼主のアルオメちゃんも悪魔と天使のハーフで人間如きに負けないっしょ。」
「だといいがな…。」
眼下の会場入り口には既に熱狂した人間たちが詰めかけて押し合いへし合いしている。
それを巨漢デヴィルガードがぶん投げて押し返す。を繰り返していた。10数メートル飛ばされてもしばらくするとむくりと起き上がって突撃する人間たち。
(これによる死傷者数がアーティストの人気の指標にもなるのでガードは積極的に観客を投げ飛ばす。生きてライブ後SNSで感想会したい場合はガードに投げられないようサタン様に祈ろう)
しかし…いくらアドレナリンで狂乱状態でも人間ってそんなに頑丈だったっけ…。違和感を覚えた後輩ケモのインカムに先輩からの怒号が飛ぶ。
「来たぞ!!襲撃だ!!」
キイイーーーーーンとインカムのハウリングを追いかけて強烈な閃光!!爆発音!!
「これは!?」
たじろぐ後輩ケモの前に銀の長尾を揺らし颯爽と現れる先輩ケモ
「なに呆けてる!!行くぞ!!」
ハッと我に返る後輩ケモ
「す…すいませんっす!先輩!!」
2人は拳銃のチャンバーに魔力弾の装填を確認し煌めくネオンの海に身を投じた
「いや~。にしても相変わらず先輩の第二世代戦闘メイド服エロいっすね!!」
「言ってる場合か!!」